タイで4年ぶりの最低賃金上昇!シラチャにある企業への影響は?

 

 

タイ中央賃金委員会は10月19日、現行300バーツの最低賃金を改定し、国内69都県の最低賃金引き上げを決定した。

引き上げ幅は日額5~10バーツ(約15~30円、1バーツ=約3円)で、チョンブリでは8バーツ上昇し、308バーツ/日となり、2017年1月から実施される。

 

 

 

最低賃金の引き上げによる影響を、色々な角度から考えてみよう。

1.失業率の上昇
​​タイは失業率が1%以下で、世界でも有数に低い(世界第2位)。それは、一人当たりの生産性を重視せず、雇用者を多めに雇う地域性から来ているのであろう。このワークシェアリングにも似た考えは、雇用柔軟性があるので、最低賃金が上昇したとしても、失業率という観点からは、あまり影響しないであろう。

 

2.国際競争力の低下
シラチャに住む多くの方にとって、一番心配なのが、これであろう。しかし、アセアン諸国で比べてみると、インドネシアが最低賃金を5年で倍以上上昇させて急激に国際競争力を低下させている点や、タイよりも後進国、例えばベトナムやカンボジアなども最低賃金の上昇のペースが高いことから考えると、今回は2%程度の上昇なので、当面は影響が限定的であろう。

 

3.タイ国内のインフレーション
最低賃金が上昇することにより、飲食店や小売店も値上げをする。しかしながら、例えば飲食店における人件費率は、30%程度なので、例えば人件費が20%上昇したとしても、実際は6%価格が上がるだけとなる。賃金は20%上昇しているので、結果として購買意欲が上昇し、景気には良い影響がある。

 

以上のことにより、シラチャに住んでいる多くの方が働いているであろう、タイ国外へ輸出している企業には、ダイレクトな影響がある最低賃金の上昇だが、相対的なタイのアセアンでの位置付けや、タイ国民にとっては、ポジティブな要素の方が多い。以上のことにより、残念ながら、今後も最低賃金は、定期的に上昇していくであろう。

 

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