タイについて知ろう –基礎編①タイと日本の関係

 

<交流の歴史>
タイと日本は、タイがアユタヤ朝、日本が安土桃山時代末期(1600年頃)から交流があったといわれています。

戦国時代が終焉を迎え始め、国内の余剰軍事力を整理し、経済による繁栄を推し進めたい豊臣政権が、軍事力と日本の特産品、銀や絹をアジアに輸出し始めていました。

当時アユタヤは、インドとアジアの陸と海の両方の中間点ということで、世界各国と貿易を行い繁栄しました。もちろんその中には日本も含まれており、首都アユタヤには、交易拠点と日本人傭兵が居住する日本人町もありました。正式に国交を結んでいたわけではないものの、徳川幕府とアユタヤ朝の間でも献上品や書簡の交換をするなどしていました。しかし、日本の幕府が鎖国令を出したことと、アユタヤ王国が日本人傭兵の軍事力の肥大を恐れて、日本人を弾圧したことにより、交流はなくなっていきました。

16世紀から18世紀は、欧米列強によりアジアの国々が植民地化された時代です。タイ王国はラーマ5世の下で近代化や巧みな外交政策を行い、東南アジアで唯一独立を維持しました。日本は明治維新により近代国家建設を開始し、欧米列強に対抗路線を画策していきます。
タイと日本が「日暹(にちせん)修好通商に関する宣言」(日タイ修好宣言)として、正式な国交を開始したのはこの頃;1887年(明治20年)です。この宣言は、両国が国交を結び、通商・航海を奨励し、将来の条約をもって詳細を規定するという簡単で抽象的な内容のものでしたが、これは明治の日本政府が東南アジア諸国と外交関係を結んだ最初の条約でした。

 

<皇室と王室>
天皇皇后両陛下は、1991年9月、御即位後初の外国訪問としてタイを訪問され、2006年のプミポン国王の即位60周年記念式典にもご出席されました。その他多くの王族、皇族も両国を行き来しています。この様に両国の交流は深く、タイの人々はタイ王室に対してだけでなく、日本の皇室に対しても尊敬の念と関心を抱いています。
それを象徴するタイと日本の皇族に関するエピソードを一つご紹介します。
“タイの食料不足が深刻だった約50年前、魚類学者でもあり当時皇太子だった天皇陛下は、成長が早く良いタンパク源になる魚として、アフリカ産の淡水魚「ティラピア」の稚魚50匹をタイに贈った。それを受けたプミポン国王は王宮内の池で稚魚を繁殖させ、全土に広めた。その結果、ティラピアは現在「プラー・ニン」として、市場でもよく見かける、タイでも一般的な魚になっている。“
このエピソードを知っているタイ人は多いそうなので、タイ人との話題にしてみてはいかがでしょうか??

<親日国>
タイは親日国として知られています。2014年11月の外務省調査でも、「自分の国と日本の現在の関係性をどのように考えていますか」という質問に対し、97%のタイ人が「非常に友好的」「やや友好的」と回答しました。
また、(株)JTB総合研究所 の2015年6月インターネットアンケート調査 によれば、タイ人が過去2年以内に行った海外旅行先としてはアジアが90.8%、その中で日本がトップであり、2015年の訪日タイ人は約80万人となりました。(日本政府観光局(JNTO)発表)
一方、日本にとってもタイは人気の観光地となっており、年間約140万人がタイに観光に来ています。

 

<緊密な経済関係>
タイと日本は、重要な経済的パートナーです。タイの貿易全体に占める対日貿易の割合は、輸出で9.67%、輸入で17.73(2014年)(-ジェトロ資料より)、海外からのタイ向け直接投資は、2010年日本が36%でした (-タイ国投資委員会資料より)。タイにおいての外資直接投資は過去30年間で、日本がトップとなっています。
日本にとってもタイは東南アジア地域における重要な生産拠点かつ市場であり、バンコク日本人商工会議所の会員企業は1600社を超えています。(2015年)

タイと日本はビジネスにおいても歴史においても、日本と非常に密接な関係を築いており、代表的な親日国家です。ビジネスの海外展開先としても非常に魅力的ですので、検討されるのも良いかもしれません。

 

こちらの記事も是非ご参考に!!

バンコクやシラチャの気候や地理的特徴と、タイ各地の気候的特徴(タイについて知ろう-基礎編②)
http://www.sr-de.com/single-post/2016/12/18/taikikouchiri

簡単に分かる、タイの政治(タイについて知ろう-基礎編③)
http://www.sr-de.com/single-post/2016/12/21/tainoseiji

[連載]タイの歴史①
http://www.sr-de.com/single-post/2016/12/20/tainorekishi-1

 

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