タイ・シラチャで子供達が経営に挑戦?! Liclassプロジェクト型講座に潜入取材!

こんにちは。シラチャde編集部の山田です。
突然ですが、「経営」と聞いて読者の皆様は何を思い浮かべるでしょうか。

「大企業」の「経営」、「個人」の「経営」などなど様々なものを思い浮かべられると思います。
しかし、読者の皆様の中で「子供たちがお店を経営する」とイメージされた方はいないのではないかと思います。。
元来、経営とは「事業を営むこと。また、その運営のための仕組み。」と定義されています。
とてもじゃないですが、子供達とは結び付きませんよね。
しかし!!ここタイのシラチャでは今、子供たちが経営に挑戦しているのです。
そこで今回は、学習塾Liclassさんが展開する普段の講座とは一味も二味も違う子供たちが経営を実践していくプロジェクト型講座を取材してきたので、紹介していきたいと思います。

①講座について

②講座の様子

③取材後記

①講座について

今回私が取材させて頂いたのは「Liclassプロジェクト型講座 シラチャ日本祭りで黒字化を達成せよ!」です。講座の概要を説明させて頂くと、11月25日、26日と二日間に渡ってスカパープ健康公園内で開催されるシラチャ日本祭りに、生徒たちが実際にお店を出店し、経営に挑戦するというものです。そしてただ出店するのではなく、ちゃんと利益を出すということがミッションとなっています。
塾と言えば、座学中心のイメージですが、こちらの講座はケーススタディの形を取った講座となっています。ちなみに出すお店はお祭りの定番「焼きそば」!

この講座、9月からお祭りが開催される11月までの3か月間の期間限定講座ということで、時間が限られている中、生徒たちが自分たちの頭で考え抜いて、無から有を作り出すというのがこの講座の特徴です。
講座の狙いについて、講座を担当しているLiclassの山下先生に伺ったところ
「生徒に普段勉強していることを活かしながら、実際に自分達が暮らしている社会の仕組み・学習することの意義・価値を学んで欲しい。」とのことでした
ちなみにどの段階から子供たちが決めたかというと、なんと
「どんな原料を仕入れて、何を作って、いくらで売るか、そして出た売り上げで何をするか。」
ここまで全部生徒の主導で決まっています。
本当に無から有を作り出していますね。
私自身も取材していて「そこも自分達で決めるのか!!」と驚かされました。

そして参加児童は小学生の男女13名です。それぞれが購入品係、メニュー作成係といったように役割分担をし(誰が何の仕事をするというのも自分達で決めています!)活動しています。

また全員が自らの意思でこの講座への参加を決めたという点でも、彼・彼女らの積極性には脱帽です。

では実際の授業風景をレポートしていきたいと思います。

②講座風景

1回の講座は1時間ですが、①全体の活動の時間②係ごとの時間に分かれています。①では、係間での情報共有・決める必要があることの決定がメインで、②では①で決めた内容を基に係ごとにに仕事に取り掛かるという感じです。
この日の授業は「お店の広告について どこに誰にいつ頃広告を出すのか」を決める回でした。

 

生徒全員が議論に参加して、宣伝についての方向性を決めていきます。

 

 

 

まず自分が驚かされたのは、こんな感じでみんな意見を出す出す。どんなことでも自分からまず発信してみることを全員が実践出来ていて、感心させられました。

次に、出た意見を基にして係全体としての意見を考えます。

 

 

 

 

 

各係、真剣に考えています。お恥ずかしい話、私が彼ら・彼女らくらいの年齢の時はここまでしっかり物事を考えたことはなかったです。
出た意見はちゃんとホワイトボードに書いていきます。これも自主的に担当してくれています。

意外とこれが大人も出来ないんですよね。「誰か書いてるでしょ」と思ったら誰も書いてなくて、話し合いが無駄になっちゃったり。

私達も見習わなければいけません。

 

 

係で決めた意見は、しっかり他の班とも共有していきます。一つの意見だけで議論が進んで行くのではなく、いろんな意見を出し、それを戦い合わせて全体としての意見を作っていきます。
全体で決めるべきことを決めた後は、係ごとの仕事です。
チラシ係はこの日の全体議論を踏まえて出た意見を基に広告の形式とどんな情報を載せるかを考えて、実際に配るチラシのイメージを作っていきます。

看板係は下書きを基にベニヤ板に看板のデザインを落とし込んでいきます。

購入物係は粘土を使って、実際にどのくらいの具を入れるかを決めていきます。イメージが湧きやすくなりますし、取材をさせて頂いているこちら側としても「この具はこのくらい入れる計算なのね」とわかりやすかったです。

メニュー係は、当日お客さんに見てもらうメニューを作成していきます。

日本語だけの表記じゃなくて、英語表記も作るために

英単語帳を駆使してメニューを作っていきます。
ちなみに完成したメニューがこちら。

 

 

 

 

各係ちゃんと自分達がやることを認識して、この日は各々の仕事に取り組んでいました。

 

それでも各係で完全に独立しているのではなく、聞くことがある時は別の係の場所まで行ってそこで一緒に仕事をしている姿も多く見られました。

そして最後に各係の今日の進捗を報告して、この日の授業は終了しました。

 

 

最後に、今回の取材後記です。

③取材後記

今回自分が取材させて頂いて特に興味深かったのは

Ⅰ 私達大人では出ない子供だからこそ出る意見がたくさん出る

Ⅱ各係によって仕事の進め方が違う。

Ⅲ 普段の講座とは放つカラーが違う子がいる

この三つです。

Ⅰについて、「広告はいつから出すか」という議論の中である生徒が「一ヵ月前から」といったところ、他の生徒が「それじゃみんな忘れちゃうよ」という意見を出してました。聞いていて「なるほど。」と思わされましたし、その子の意見は考えてみるととても的を得ていたんですね。私達が普段の議論で言うのを躊躇ってしまうことを、子供達は普通に発信できる、そしてそれは聞いている子供達も相手の意見を尊重しているからこそ出来る、
これって実はとてもすごいことなんじゃないかなと思います。

Ⅱについては、ある係はリーダーシップを執ることがうまい子がいてその子が他の子を鼓舞しながら仕事をしていくスタイルでした。また別のところでは、その場をまとめる特定の
子はいなかったのですが、その代わりにみんなが議論をしながら仕事をして行くスタイルでした。小学生という段階で既に仕事の仕方がみんな違うという点も印象的でした。

Ⅲについて、例えば普段はおとなしい子でも、この講座の時には、率先して意見を言うなど、普段のクラスの時とは受ける印象が異なると山下先生は話されていました。自分の意思で何かをするということは、そこまでに影響が凄いことなのかという印象を今回の取材を通して抱きました。

また「今回の講座を通してシラチャという街をもっと好きになって欲しい」と担当の山下先生は話されていました。

いかがだったでしょうか。普通の小学生では決して経験出来ないことを、ここシラチャの子供達は経験しています。彼ら・彼女らの普段の暮らしを見る目も変わっていくのではないのでしょうか。

そして、シラチャde編集部はシラチャ日本人祭の本番当日の様子も取材していきます!

彼らのミッションは達成されるのか?!

本番編もお楽しみに。

読んでいただきありがとうございました。

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