5/25 横領・資金洗浄容疑で高僧5人逮捕、名刹住職逃亡中 タイ仏教界に激震

タイ当局は24日、バンコクの名刹ワットサケート寺とワットサムプラヤー寺、ワットサムパンターウォン寺を捜索し、横領、資金洗浄などの疑いで、高僧5人と寺の職員4人を逮捕した。

逮捕したのはワットサムプラヤーの住職で高位の僧侶で構成されるサンガ(タイ仏教僧団)最高評議会メンバーのプラプロムディローク僧、同僧の秘書のプラアタキットソーポン僧、ワットサケート住職補佐のプラシークナーポン僧、プラウィチットタマポン僧、プラクルーシリウィハーンカーンソムジット僧ら。1億バーツを超える資金の横領が疑われている。

同じ罪状で逮捕状が出たワットサケートの住職でサンガ最高評議会メンバーのプラプロムシティ僧とサムパンターウォン寺の住職補佐でサンガ最高評議会メンバーのプラプロムメーティー僧は寺の捜索前に姿を消し、逮捕を免れた。ワットサケートでは秘密の出入口が見つかっており、プラプロムシティ僧はここから逃走したとみられている。

サンガ幹部については金銭をめぐるうわさが絶えないが、サンガ最高評議会メンバーまで司法の手が伸びるのはまれ。

サンガの最高指導者、第20代大僧正(ソムデットプラサンカラート)は24日付で、プラプロムシティ僧、プラプロムメーティー僧、プラプロムディローク僧をサンガ最高評議会メンバーから解任した。

先代の第19代大僧正は2013年に100歳で死去した。従来のサンガ法では、サンガ最高評議会が大僧正候補を選出し、首相が候補者の任命を国王に要請、国王が任命する手順だったが、2014年のクーデターで発足した軍事政権は大僧正の選任を国王に一任するようサンガ法を改正した。これを受け、ワチラロンコン国王が2017年に、サンガ最高評議会の序列1位で大僧正代行だった高僧を飛び越える形で現在の大僧正を任命した。サンガ幹部の腐敗に対する懸念がこうした異例の法改正と人事につながったとみられている。

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